
器材整理の為出品します。
往年の名機であるDigiTech製のGSP-2101LEです。
リミテッドエディションなので内部のDSP(エフェクト音を処理する部分)は2機搭載されています。これによりパッチを切り替えても、次のパッチに空間系のエフェクトは切り替え直後は引き継がれますので、音がブツ切り状態にはなりません。(いわゆるスピルオーバー機能)
ですのでとても音色の切り替えが違和感なくスムーズに移行します。
各社の現行機種でもこの辺りのフィーリングを重要視しないような機種はパッチ切り替え直後は音がブツ切りになりますので
そういうのが嫌でこの機種をとても多用していました。
ちなみにこの機能は通常のスタジオバージョンの個体(黒いやつですね)には搭載されておらず、スタジオバージョンをこのように
パッチ音をブツ切り状態にしない為には「PPC-210」というユニットを別途購入する必要があるので、そういう意味でも
希少価値がある個体かなと思います。
逆にこのLEバージョンでもそのPPC-210が内部から抜かれてる事もあり、LEバージョンでもスピルオーバー機能が働くとは限りません。
今回のこの個体はちゃんとPPC-210は内部に搭載されており、きちんとスピルオーバー機能も働きます。
この当時のDigitechの機種ですが、よそのメーカーとは違いギターから入ってきた入力信号に対し最初にドライ音の処理(歪ませたり、イコライジングしたりなど)を終わらせた後にA/D変換を行いデジタル信号の処理を行うという内部構造でした。
ですのでドライ音の出来栄えと言ったら、今現在のフルデジタルの現行機種なんぞでは到底及ばないような綺麗な音を奏でます。
残念ながらこういう構造(ドライ音の生成までは完全アナログ回路でその後にデジタル処理にセクションに入る)はどこのメーカも2000年を
目途にやめてしまったので、現在ではこう言う構成の機種の音を出す事がまずないでしょうし、だからこそ一度使ってハマってしまえば
メイン機材になるかもしれません。
それから本体のバージョンですが、これはROMをドイツから取寄せて最終バージョンである3.00に上げています。
そしてそれに伴い、3.00用の日本語取説も入手しました。
この機種の音質は本当に優れてると思いますが、唯一弱点もありまして、それは本当に操作が難しい事です。
ハッキリ言ってしまえば取説がないと何をどうしたらいいか全く分からないと思います。
ですのでコピーではありますが、3.00用の取説を入手しました。これにより操作方法も大丈夫と思います。
本体は画像の通り95年製で30年前の機種です。本体のフロントパネルは「ブルーメタリック」ですがあちらこちら塗装が剥がれたり
欠けたりしています。外観上はお世辞にも綺麗とは言えませんが、出てくる音質そのもには何の問題もありません。
専用のコントロールワンのフットスイッチも30年物だけあってあまり綺麗な状態ではありません。(動作に問題はないようです)
それから今回お付けするMIDIケーブルも特殊なものです。ドイツからROMを取寄せるときに一緒に取り寄せたのですが、
ケーブル内のアース処理が強化されているもので、世界中探してもそのドイツのショップでしか手に入りません。
フットスイッチと本体が距離的に離れる時に威力を発揮するようです。私はすぐ近くでいつも使ってましたのでその恩恵に預かれる事は
ありませんでした。
以上になります。ですので
・本体
・電源ケーブル
・MIDIケーブル
・CONTROL ONE(専用フットスイッチ)
・取説
この5点フルセットの出品になります。
送り出しはヤマト宅急便にて、送料は無料です。
その他質問等ありましたら質問欄へ書き込んで下さい。
※追記 この機種は所謂アンプシュミレーションやアンプモデリング等はありません。簡単なスピーカーシュミレーションはあったと
思いますが、現在のIRのような能力でもありませんので完全なオマケとお考えになった方がいいと思います。
時代背景からして基本的にはパワーアンプに繋いで生音を出す事が前提の機材です。
それからアウトプットレベル調整のノブは私が入手した時から欠品でしたので、普通の市販品のノブを付けています。本来であれ
ば黒っぽい色のノブがオリジナルだったと思います。