米国出身のマルチな管楽器奏者、トムクリステンセンの2000年発となるソロ名義リーダー作の第一作目。リリースは世界音楽アーカイブス的な立ち位置のNaxosのジャズシリーズからで、このシリーズはわりとメインストリーム寄りのと言う意味ではあまり毒気の無い作品が多い渦中では、探せばポツポツと見つかる面白い内容の1枚がこちら。編成はトムクリステンセン(各種サックス、オーボエ、クラリネット、イングリッシュホルン)を中心にデイブリーブマンやロンカーター、マイケルブレッカーなどのビッグバンドで録音を残しているチャールズピロウ(バスクラリネット、クラリネット、オーボエ、サックス)、秋吉敏子のオーケストラで録音を残しているダグワイス(コントラバス)、ベンアリソン(コントラバス)、茨城県は水戸市出身のドラムス~パーカッション奏者で現在では米国を拠点にジャズシーンでは個性的なアルバムを残している武石聡による布陣。内容はこれが個性的で、ちょっと聴いた感じではとても米国ジャズシーンから出てきた音楽性には聴こえず、どちらかというと北欧ジャズシーンの特にスウェーデンの70sジャズ渦中のエスニックジャズ系にけっこう近似値があったりする独特の音楽性。特に1曲目なんかはまるでサードイアーバンドがモードジャズ化したような衝撃の幕開け。演奏面ではグレンスウィーニーみたいなポコポコヒュ~なんて感じのパーカッションを起点にコントラバスがループして、その上に乗っかるオーボエとクラリネットがウネウネした中近東フレーズをモーダルに展開していくといったアンサンブルで、ドローン状のユレ感やズレ感は少ないものの例えばビ-トクラブ出演時の、ジャズのイディオムを取り入れようとしていた時期のサードイアーバンドがもしも継続していたならこんな感じだったかもなんて妄想も楽しい1曲。続くトラックも得てしてそんなエスニック異化作用が効果絶大で、もしかしたらジョンコルトレーンのインディアがこの音楽性の源泉となっているのかもしれず、単なるメジャー調、マイナー調とは思えない不可思議な響きのエスニックモードが漂流し、7曲目なんかは醒めているのに発熱している、まるでヨシュコセファーってな感じの格好良いトラック。TOM CHRISTENSEN-gualala(naxos jazz)
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