自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、小口に小さなシミあり、また本体背表紙にごく小さな剥がれがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
俺たちはどう生きるか 大竹まこと
歯に衣着せぬ語りで人気の芸人も、もう古希・70歳。
「需要がなくなれば芸人なんて終わり」とわかっちゃいるのに、「あのジジイ、やるな」とまだ世間から言われたい……。
「若者に教訓めいたことを何か言ってやりたい」と思うけれど、「そんな立派な人生を送ってきたか?!」と躊躇する……。
「歳をとれば、悩みなんてなくなると思っていたのに」とボヤきつつも、自分の仕事、老い、人間関係、そして社会について、真摯に赤裸々に綴った一冊。直筆の生原稿、収録!
■本文より一部抜粋
私は、マネージャーのI君に言われて、ツイッターなるものを始めてみたが、どうもしっくりこない。
ほかのタレントや作家は、公演のお知らせなどに利用しているらしいが、なぜか、私はダメなのだ。
ある日、突然、炎上する。私には、その意味さえわからない。ただ、ツイッターの文言にあることは、一面、真実だとも思う。
「老害は死ネ」とわざわざ言われなくても、もう仕事もさほど多くないし、コメディアンとは、その時代と添い寝した男(女)たちのことだ。
持論である。時代から少しでもずれたら勝手に死んでいくだけである。
そろそろ、そんな局面が来た。いつまでもウジウジとテレビなどに出ていたくはない。
しかし、「また、あのジジィがやりやがったな、ちくしょう!」とも言われてみたい。
心底、庶民の側に立っていたいとの気持ちでやってきたが、全世界を敵にまわしたい欲望にもかられる今日この頃である (本文より)
■目次
第一章 昔みたいに
第二章 私たちがそれを選んだ
第三章 傍観者でいるのか
第四章 弱者は弱者のまま終わらない
第五章 ダメな大人の言葉などに耳を貸さぬが良い
登場する方々
町屋良平 ウーマンラッシュアワー ジャニーズ
加藤シゲアキ NEWS 山崎ハコ つげ義春
佐川宣寿 小沢一郎 尾木直樹 白石冬美
野沢那智 トランプ大統領 チェ・ゲバラ
阪本順治 井上陽水 シティボーイズ 藤井聡太
小池百合子 岡本喜八 伊集院静 小沢昭一
風間杜夫 つかこうへい カーナビーツ 平田満
板東英二 上岡龍太郎 島田紳助 手塚治虫
佐藤優 金正恩 鳥井信治郎 サントリー
大沢在昌 前川喜平 モト冬樹 阿佐田哲也
小林信彦ほか多数
レビューより
テレビでは強面でキレキャラの大竹まことさんが繊細な文章を書くんですね。70歳を迎えた男の孤独・悲しみ・怒り・後悔 そして希望。どうにもならない現実・後戻りのできない混沌を日常の中からさらりと描いています。「いいんだヨ、これで。大竹」最初の章に書かれた一文です。
令和の時代を生きる我々へのメッセージだと思いました。
内容は、大竹さんの昔話、思う事、病気したこと、ラジオのこと、政治・社会のこと、それらをざっくばらんに、ポエムな感じで書いてる。最初の「風間杜夫」の部分だけ懐かしい・良い雰囲気で読めたがそれ以降は残念ながら楽しめなかった。大竹まことファン、大竹さんのラジオ「ゴールデンラジオ」リスナーは楽しめるかも。